アーキペラゴ 豊中

アーキペラゴとは群島とその周辺の海域を意味する。作品の特性とリンクしているためそう呼ぶこととした。この作品の特徴は大きく二つある。一つはプロダクト化を念頭に開発していることである。建築の多くはオーダーする事を前提としている。オートクチュールは素晴らしいことではあるが、一方で弊害も数多くある。それらの弱点を浮彫りにし、解決することで一つの新しい価値観を提案している。
もう一つの特徴は動く建築であるということである。建築は動かないことを前提としている。もしも建築が動くことができれば、さまざまな影響を社会にもたらす。土地所有の概念、移住の概念、試住の概念、不動産投資の概念、ライフスタイルなど多岐にわたる。

不動産という側面を持つ建築を動産として読み換えることで、新しい見方ができるかも知れない。これら二つの特性を持つアーキペラゴによって、オルタナティブな世界が広がることを夢想しながらこの作品が生まれた。

所在地 大阪府豊中市
用途 シェアハウス
延床面積 125.03 m²(37.9 坪)
階数 2階建
完成 2020.03

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